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2020年7月27日月曜日

飼い猫に手を噛まれる

長い間ご無沙汰してしまいました。
タイトル通り、原因はコイツ↓です。

犯人


長年連れ添っている飼い猫に今更こんなにガッツリ噛まれるなんて情けない限りですが、全治一か月というなかなか大事な怪我となりましたので、恥を忍んで経過を掲載しておきたいと思います。





猫の噛み傷は侮れない


噛まれたのは6月27日(金曜日)の夜。
お年寄りの猫なので顔が目ヤニで汚れやすく、いつものように拭ってやろうと気安く背後から抱き上げたらビックリしたらしく、ガブリとやられました。

左手の親指の根本あたりにがっぷり食い付かれて、引き抜こうとしても離れずぶら下がってくる始末。
なんなの?! ピラニアなの?! お爺ちゃん顎強いね!!


過去にも動物に噛まれた経験は犬やボタンインコやスナネズミやシマリスやフクロギツネなど無駄に豊富にありますが、猫さん流石の肉食獣!
細くて鋭い牙の食い込み率一等賞です。
傷口は小さいのですが深く入ってしまって、なかなか血が止まらずに焦りました。


噛まれて1時間後くらいかな、もう腫れ始めていますね↑


怖い感染症


動物に噛まれて怖いのは、感染症です。
身近なペットである犬猫も、菌やウィルスを保有している可能性があります。

メジャーなところで「破傷風」「パスツレラ症」「バルトネラ症」などがあげられます。
病気の詳細は引用するだけになってしまいますので省きますが、免疫力が低い人が感染すると重症化するケースがあり、軽視出来ません。

「狂犬病」は、日本ではワクチンが普及しているので可能性は低いですが、人間が感染すると必ず死に至る怖い病気です。

「うちの子は室内飼いだから大丈夫」なんて自己判断せず、念のため病院へ行きましょう。


迅速に病院にかかるべし


噛まれたら、まずは応急処置です。
すぐに水道水を流しっぱなしにした状態で5分ほど傷口を洗い流しましょう。
そのあと消毒液をジャバジャバ掛けて、清潔なガーゼ等で患部を圧迫して血を止めましょう。

私の場合はなかなか血が止まらず、ガーゼがもったいなくって(リードの)キッチンペーパーで押さえていましたが、流れ出る血が少なくなってきたら傷口に貼り付いてしまったのでお勧め出来ません。同理由でテッシュペーパーも止めておいた方が良いかと。

部位にもよりますが、患部は心臓より上になるように上げた方が良いです。
脈打つような痛みが軽減されます。


3時間後くらいの写真です。もうかなり腫れています。この後もどんどん腫れて、ドラ焼きみたいになりました。

自分は噛まれたのが夜間であったのと前述のように無駄に怪我慣れしていた為に、「病院は翌日でいいや」と痛み止め(ロキソニン)を飲んで寝てしまいましたが、出来るだけ早く救急外来を受診することをお勧めします。


外科での処置が荒療治


金曜日の夜19時頃に噛まれて、翌日土曜日の午前中に外科に行きました。
コロナの猛威を恐れて、総合病院ではなく徒歩圏のいわゆる町医者です。

じんわりと出血は続いていましたが、すでに歯形の一部が膿み始めていました。
手が全体的にパンパンに腫れあがり、傷口がふさがり掛けてしまっています。

というわけで、傷の内部を徹底的に消毒するべく

 ①狭まった傷傷口に閉じた状態のピンセットを突き立てます。
 ②そのままグリグリ回して傷口をこじ開けます。
 ③ピンセットの先を開いて傷口全開!
 ④消毒液を染み込ませたガーゼを傷口にめり込ませます。

麻酔無しで! 傷の数だけ!! 死ぬほど痛いわ!!



もうね、奥歯食いしばって悲鳴を上げるのは耐えましたが、本当に痛い!
噛まれた時以上に治療が痛い。冷や汗ダラダラ出ちゃいます。
時代劇でこういう拷問あったよね。池波正太郎とかの爪の間に竹串さすヤツ。

ちなみに埋め込んだガーゼは、膿が出なくなるまで毎日の交換が必要です。

ついてない事に翌日は日曜日。病院はお休みです。
抗生物質と鎮痛剤を処方されましたが、この後、菌が回ってしまったのか日曜日には指先から肘あたりまでパッツンパッツンに腫れ上がり、肩こり頭痛発熱に撃沈しました。
手が中身詰過ぎクリームパンみたいにムチムチでしたよ……。

さらに月曜日には、また傷口がふさがり始めていて、ガーゼを引きずり出すのに地獄を見るという……💀

私が前述で「出来るだけ早く救急外来を受診すること」を強調してお勧めするのは、これが理由です。

遅いと傷が塞がって処置が大変!
菌が回ると治療が長引いて大変!

病院によっては麻酔をしてくれたり、違う治療があるのかもしれません。
これだけ脅すような事を言っておいてなんですが、怖がったり面倒くさがって後回しにしても良いことなんて一つもないですよー!
ちなみに自分はこの拷問処置が8日間続きました💀

現在(一か月後)の状態です。これは手のひら側の傷。
手の甲側も同じような状態です。


傷回りのお肉が水膨れみたいにぷくっと盛り上がって新しい薄皮が張ってますが、まだ触るとビリっと痛みます。
親指を動かす時も、中の方が引きつるような痛みが若干残っています。

おそらく傷跡も若干残るんじゃないかしらと思われます。気にしないけど。


噛まれないように気を付けたいこと


先生がおっしゃるには、この時期は猫が発情期を迎えるので、噛まれて来院されるケースが結構あるそうです。
と聞いた傍から、待合室に一名様追加されていました。お仲間(笑)

猫の発情期は(日本の場合)1~8月が該当し、特に春(2~4月)と夏(6~8月)がピークなのだそう。
我が家の飼い猫は雄で去勢済みで完全室内飼いではありますが、毎晩庭先で外猫達が奇声を上げていましたし、換毛期のかゆみも被って、気が立っているなあと思っていた矢先でした。

年を取って気難しくもなって来ていますし、若い頃のように体が動かず本猫もストレスをため込んでいたのかもしれません。

今後は季節的な背景も鑑みつつ、驚かさないように声掛けするなどしてから触れるようにし、とにかく噛まれないように気を付けようと身に染みた事件、というか治療でした(苦笑)

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